WindowsVista+Apache2.0+PHP5+PostgreSQL8.2によるWebアプリケーション
−入門編−

第1章 PostgreSQLのインストール

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1.1 概要

■PostgreSQL 8.2

 PostgreSQLはバァージョン8.0からWindows2000、WindowsXP、Windows Server2003をサポートするようになりました。従来は、Cygwinを介してWindowsOSで擬似的にUNIXコマンドを操作できるようにした上で、PostgreSQLを稼動できましたが、バージョン8.0ではCygwinを使わず、直接WindowsOS環境でPostgreSQLを稼動できるようになりました。

 2007年8月時点での最新版はPostgreSQL8.2です。

http://www.postgresql.org/download/

から無償でダウンロードできます。

■pgAdminV

 PostgreSQL 8.2を管理・操作するGUIツールとしてpgAdminVが提供されています。

■インストール環境

・OS:        Windows2000、WindowsXP、Windows Server2003、Windows Vista

・ファイルシステム: NTFS(FATは好ましくない)

 

1.2 Windowsユーザアカウントpostgresの作成

 PostgreSQLをインストールする前に、Windowsのユーザアカウントpostgresを作成しておく必要があります。このユーザアカウントpostgresは、Admistrator権限等特別の権限を持たない制限ユーザとして作成します。

 あらかじめユーザアカウントpostgresが作成されていないと、PostgreSQLインストール時に、自動生成されます。ただ、自動生成されたユーザアカウントpostgresは、Windowsの「設定」−「コントロールパネル」−「ユーザアカウント」からは見えなくなってしまい、維持管理できなくなってしまいます。

■ユーザアカウントpostgresの作成

(1)「設定」−「コントロールパネル」−「ユーザアカウント」でユーザアカウントのダイアログボックスを表示します。「別のアカウントを管理する」をクリックします。

(2)「新しいアカウントを作成する」をクリックします。

(3)名前欄に「postgres」と記入し、既定の「標準ユーザ」をチェックした状態で、「アカウントの作成」ボタンをクリックします。

(4)「postgres」にパスワードを設定するために、「postgres」をクリックします。

(5)「パスワードの作成」をクリックします。

(6)同じパスワードを2回記入し、「パスワードを作成する」をクリックします。

(7)次の画面が表示され、ユーザアカウントpostgresの作成は完了します。

■ローカルセキュリティポリシーの設定

 Windows Vista では、アカウントpostgresに、「サービス」としてログオンする権限を付与しておく必要があります。

(1)「スタート」−「設定」−「コントロールパネル」−「管理ツール」を選択します。

(2)「ローカルセキュリティポリシー」を選択します。

(3)「セキュリティの設定」ー「ローカ ポリシー」−「ユーザ権利の割り当て」−「サービスとしてログオン」をダブルクリックします。

(4)「ローカルセキュリティ」の選択」タグの「ユーザまたはグループの追加」ボタンをクリックします。

(5)「詳細設定」ボタンをクリックします。

(6)「今すぐ検索」ボタンをクリックします。

(7)「検索結果」欄から、「postgres」を選択し。「OK」ボタンをクリックします。

(8)「OK」ボタンをクリックします。

(9)「OK」ボタンをクリックします。

(10)「サービスとしてログイン」の行に、「postgres」が追加されています。

1.3 PostgreSQL8.2のダウンロード

 2007年8月10日時点では、PostgreSQL8.2が最新版です。

■PostgreSQL8.2のダウンロード

 次のWebサイトからPostgreSQLをダウンロードします。

http://www.postgresql.org/download/

(1)http://www.postgresql.org/download/にアクセスします。

(2)以下のWebページが表示されます。「File Browser」のリンクをクリックします。

(3)「Win32」をクリックします。

(4)「postgresql-8.2.4-1-ja.zip」の方をクリックします。2007年8月10日時点で8.2.4版が最新版です。

(5)ミラーサイトが表示されます。日本国旗の下のたとえb「http」をクリックします。

(6)「保存」ボタンをクリックします。

(7)保存先のフォルダを指定します。ここでは、「PostgreSQL」フォルダとしています。

(8)ダウンロードが開始されます。

(9)ダウンロードが完了したら、「フォルダを開く」ボタンをクリックします。

■ダウンロードファイルの解凍

(1)ダウンロードした「postgresql-8.2.4-1-ja.zip」ファイル上で右クリックし、「すべて展開」を選択します。

(2)既定の設定のいまま、「展開」ボタンをクリックします。

 

(3)解凍されたファイルが下記のように表示されます。インストーラ込みのPostgreSQL8.2は「postgresql-8.2.-ja.msi」ファイルです。

 

1.4 PostgreSQL8.2のインストール

■インストール

 Windows Vistaでは、セキュリティが強化され、そのため、インストールの実行も若干複雑になります。ダウンロードしたmsiファイルを起動する場合、Windows XPでは、単にエクスプローラに表示されたファイル名上でマウスをダブルクリックするだけでよかったのですが、Windows Vistaでは、以下のように、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、そこからmsiファイルを起動します。

(1)「スタート」−「プログラム」−「アクセサリ」−「コマンドプロンプト」の上で、マウスを右クリックします。表示されたメニューで「管理者として実行」を選択します。

 「ユーザアカウント制御」ダイアログボックスにより続行の許可を求められますので、「続行」ボタンをクリックします。

(2)カレントディレクトリ(フォルダー)を、解凍したmsiファイルのあるディレクトリに移動します。ここでは、

>cd c:\z_download\PostgreSQL\postgresql-8.2.4-1-ja

と入力します。

次に、コマンドラインから、msiファイルを起動します。

>msiexec /i post*.msi

と入力します。 以上の様子を以下に示します。

「*」は、ワイルドカードで、「Tab」キーをクリックすると、自動的にファイル名がオートフィルされます。「Enter」キーを押します。

(3)インストールウィザードが起動します。「次へ」ボタンをクリックします。

(4)「次へ」ボタンをクリックします。

(5)「インストールオプション」ダイアログボックスが表示されます。

(6)「国際化言語サポート」をインストールすることとします。そこで、「国際化言語サポート」の下向き矢印をクリックし、「ローカルなハードディスクドライブにインストールされます」を選択します。

(7)「サービス構成」のダイアログボックスが表示されます。ここでのアカウント名は、1.2(3)項で設定したWindows用のユーザアカウントです。したがって、パスワードは1.2(6)項で設定したパスワードを記入し、「次へ」ボタンをクリックします。

(8)以下の設定をし、「次へ」ボタンをクリックします。

・ポート番号:既定値のまま(5432)
・アドレス:チェックする(開発用で、localhostしか使わない場合はチェック不要)
・ロケール:既定値のまま(c)
・エンコーディング:「UTF-8」(最近はAjax等でもユニコードのUTF-8の利用が一般的)
・スーパユーザ名:「postgres」

 「スーパユーザ名」の「postgres」は、上記(7)項と同じ「postgres」ですが、ここでのスーパユーザ名postgresは、PostgreSQL内部で使用するもので、Windows用のユーザアカウントとは異なります。したがって、パスワードも1.2(6)項で設定したパスワードとは別のパスワードを設定しますが同じでも構いません。

・パスワード:任意

(9)データベースのテンプレートであるtemplate1で有効にしておきたい手続き言語を選択します。ただし、手続き言語で選択可能なのはあらかじめインストールされている言語に限ります。「PL/pgsql」は常に選択可能です。既定のまま、「次へ」ボタンをクリックします。

(10)「貢献モジュールを可能にする」ダイアログボックスが表示されます。既定のまま「次へ」ボタンをクリックします。

(11)「次へ」ボタンをクリックします。

(12)インストールが開始されます。

(13)データベースクラスタの初期化中の状態です。

(14)インストールが完了すると、下記のダイアログボックスが表示されます。「終わる」ボタンをクリックします。

■環境設定

 PostgreSQL8.2の環境設定は、postgresql.confファイルに記述します。このファイルはPostgreSQLがインストールされたフォルダのdataフォルダ内にあります。

 とりあえずは、既定のまま使用します。

 postgresql.confファイルの編集は、pgADMINVで用意されているバックエンド構成エディタを使って行うことができます。

 このエディタの起動メニューはスタートメニューに登録されています。「スタート」−「プログラム」−「PostgreSQL8.2」−「構成ファイル」−「postgresql.confの編集」を選択します。

次のようなPostgreSQL8.0の環境設定の編集用画面が表示されます。ここでは、詳細を省略します。

 なお、postgresql.confファイルの内容を変更した場合は、次節で述べるバックエンドサーバpostmasterを一度停止し、再起動する必要があります。

 

1.5 PostgreSQLの起動と停止

 PostgreSQLを起動するには、バックエンドサーバプログラムであるpostmaster.exeをWindowsのサービスとして起動する必要があります。

 インスストーラのの既定の設定では、PCやサーバの起動時に自動的に起動するように設定されています。

 手動でPostgreSQLサービスの起動、終了を行うには、スタートメニューから行います。「スタート」−「プログラム」−「PostgreSQL8.2」の次に、「サービスの起動」と「サービスの停止」が準備されています。

■PostgreSQLサービスの起動の確認

 インストールと環境設定が正常に完了していれば、PostgreSQLが自動起動しています。それを確認するために、「スタート」−「設定」−「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」を選択します。「サービス」に「PostgreSQL」が登録され、「スタートアップの種類」が「自動」に、「状態」が「開始」になっていることを確認してください。

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執筆 山田豊通
更新日: 2007年9月15日